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ミセスGのサブブログ

アメリカで路上でホームレスに遭遇した時の断り方&対応策

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同じように海外に住んでいる人のブログを拝見すると、「あーそうそう」とか「あっそうだ」「なるほど」と気づかされることがよくあります。日常生活になりすぎて気が付かないことも、同じように海外に住んでる人のブログを見ると、あーこれ書けるわとブログのネタの発見になったりするんだな。

ぱぴこ様の記事を拝見して面白かったのでつられて書いてみました。

【傾向と対策】カリフォルニアにはホームレスがいっぱい!物乞いされた時にスマートに断る方法 - ミニマリストinアメリカ

 

アメリカのホームレスについて

ぱぴこ様の仰る通り、カリフォルニアにはホームレスが多いです。やはり年間を通して温暖な気候、雨があまり降らないという環境のためだと思われます。

アメリカのホームレスと書いてますが、私はカリフォルニアしか住んでないので、正確にはカリフォルニアのホームレスについてです。

私たちがここで見かけるホームレスの多くは、気の毒なことにアルコール中毒、麻薬中毒、精神障害・精神疾患を抱えているといっても過言ではないと思います。

aggressive panhandling といって、強引に物乞いをする人も少なくありません。

さらに昨今では、働けるのにホームレスという経済弱者になりすましてお金をゲットする不届き者もいて、たまにニュースにもなっています。たいていは様子を見ていた一般の人が動画をネットにアップロードして明るみに出るんですけどね。

近くのスーパーでは同じ人がいつも小銭をねだってきます。女性なのですがその人は本当はホームレスではなく、車でそこに来て夕方まで物乞いをして車で帰って行くと言う、まさにフルタイムで仕事をしている状態です。人によっては一日100ドル稼ぐ人もいるらしい。

ホームレスの数が多いこともそうですが、日本のホームレスと違ってアメリカのホームレスは積極的に物乞いをしますので、気の毒に思って一人一人に恵んでいたら自分が破産してしまうか、財布やバッグを奪われてしまうので注意してください。

 

フードコートなどでテーブルにグッズを置かれた場合

ホームレスとは言えませんが、フードコートやオープンカフェなどで、たまに小さなグッズを配っている人がいます。黙ってテーブルの上にグッズを置いてきます。そこには小さなメモ書きがあったりして、「耳が聞こえません。1ドルです。」と書いてあったりします。

買いたかったら買ってもいいですが、買いたくない場合は、グッズに手をふれず、そのままにしておいてください。数分後に同じ人が取りに来ます。これもいわゆる soliciting の一つです。

 

ホームレスに物乞いされたらどうすればいいの?

さてホームレスに物乞いされたときはどうすればよいのか?

彼らは Do you have a change? と言ってきます。changeとは小銭のことです。

私はシンプルに No, sorry. で終わりです。そのとき、決して自分の足を止めたりしないようにしてください。顔や目も合わせず、あくまで自分のやっていることを淡々と進めて下さい。これでOKです。

私が住んでいるエリアでは、ホームレスの人たちは大体スーパーの駐車場か高速の出口にいます。高速をでると大体ストップサインか信号があるので、そこでプラカードを掲げて立っていることが多いです。

私の旦那からの忠告は、目を合わせないこと。上に書いたように、ジャンキーだったりアルコール中毒だったり精神疾患を抱えていたりする場合が多いので、逆上される可能性があるためです。

私が唯一断れないのは、幼い子供を連れた母親の女性です。本当に困っているかどうかは分かりませんし、演技かもしれません。しかし、こればかりは騙されてもいいというか、やはり例外です。

 

アメリカ人旦那のホームレス対応

上記は私の対応でしたが、ではアメリカ人はどんな対応をしているのでしょうか?

もちろんホームレスに紙幣をあげる人もいます。ポケットにじゃらじゃらあった小銭を少し渡す人もいます。

私の旦那ミスターGの場合も、基本的に無視するか NO と言うだけです。

こんなことがありました。

ホームレスの男性が「お腹が減っているので、小銭恵んでくれないか?」

と言ってきたので

ミスターGが「腹減ってんなら、レストラン連れて行ってたらふく食わせてやるから一緒にそこのレストラン行こう。」

と言ったところ、

ホームレスの男性は「いや、それはいい。ただ小銭くれればいんだ。」と言い張っていました。

ミスターGが「お腹すいてるんだろう?じゃあ何かスーパーで食べ物買ってきてあげるよ。」と言うと

男性は「いや、いいんだ。小銭だけくれれば。」

絶対小銭ためて酒買うつもりだよね

また、基本は無視する旦那が、唯一紙幣をあげたホームレスはこんなユーモアを持っていた人です。

そのホームレス男性のプラカード(?)には

TOO UGLY TO PROSTITUTE. ANY HELP APPRECIATED.

「ブサイクだから売春できない。」と書かれていたそうです。

少なくとも笑わせてくれた、という感謝の意味でお金をあげたそうな。このユーモアのセンスはアメリカならでは。

 

アメリカ人友人男性の話

アメリカ人の友人男性Aさんの話です。

彼は教会のメンバーでもあって、教会を通して募金やら寄付やらボランティアやらしている人です。

そんな彼がスーパーに買い物に行った時のこと。

スーパーに入る前に駐車場でホームレスの男性に小銭をくれと言われました。

どうしようかなと思ったんですが、今手持ちがないと言って断ったそうです。

スーパーに入り買い物をして両手にビニール袋を提げて車に向かった彼。

先ほどのホームレスの男性が近づいてきて

「さっきは金ないって言ったのに、ずいぶんたくさん買い込んでんだな!」と嫌味を言ってきたそうです。

友人Aは、彼の言葉を無視して車に行き荷物を載せたのですが、そこでふつふつと怒りが沸いてきました。

「なんで俺がそんなこと言われなきゃならない?」と。

彼はホームレスの男性の元へ歩いて行き

「いいか?俺の金を俺がどう使おうと俺の勝手だ。お前に言われる筋合いはない。」と言いました。

するとホームレスの男性はAが戻ってきたのでちょっとビックリしながら

「そんなに金使うなって言ってるだけだ」みたいなことを言い返してきました。

友人Aが

「もう一度言うが俺の金をどう使おうが俺の勝手だ。お前にお金のアドバイスをもらう必要はない。見たところ、お金のやりくりをちゃんとしているようには見えないからな!」と言ったら

ホームレスの男性が怒って乱闘になりかけましたがそこに警察が通りかかったのでホームレスの男性は文句を言いながら去って行きました。

もうね…ホームレスの男性と言い争ってしまうこのアメリカ人らしさ。日本人なら争いやトラブルに巻き込まれたくないと思って、何を言われても聞き流したり無視しますよね。(「大人の対応」ってやつです。悪く言えば「ことなかれ主義」です。)

というわけでホームレスの対応、我が家の場合でした。